モダンな店内、耳に心地よいシャンソン。ここ讃岐の地で手打ち蕎麦を粋に味わえる店がある。高松市美術館の南通りに位置し慎ましやかな佇まいを見せるのがここ「そば処 古川」。その旨さに導かれ今日も多くの客が集う。
蕎麦粉は長野県信濃大町から取寄せ。「香り、ねばり、すべてにおいてバランスがいい」と語るのは、現在打ち台を守る二代目天雲氏。この素材のよさを十二分に味わうために、まずは『もり』をお勧めしたい。細打ちながらコシがあり、ハリのある噛み心地とともに蕎麦の香りが鼻腔を駆ける。これが古川の蕎麦だと言わんばかりの見事さ。毎日だしを取る鰹ベースのつゆも、深いコクとキレを合わせ持ち、蕎麦の旨さをあますところなく引き立て高める。
定番の蕎麦以外にも、ゆずやしそなどが練りこまれた「かわり蕎麦」も人気。「かわり蕎麦」は、お昼の蕎麦定食で食することができる。予約をすればお昼以外の注文も可能だ。
上品だが気取らない。女性一人でも気軽に入れる優しさ、昼下がりに蕎麦を肴に酒を味わう大人の時間、店の美味さに対する真摯な思いはそのまま懐の広さとなって現れている。
華ごぼう ¥840
駿河から仕入れた桜海老とごぼうのささがきをかき揚げにした一品。桜海老の甘みと香ばしさがごぼうの持つ大地の旨みと絶妙に合わさる。鰹だしのかけ汁との相性も素晴らしい。女性に人気の一杯だ。
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